5月12日(木)
明日から初の試み・・「ギャラリーQUEEN」を4日間行う。
箱崎りえさんという いわき在住の女性陶芸家。
ウッドベースの室井潤さんの奥様で、QUEEN Hiromiの同級生でもある。
初めて彼女の作品を見たのは2002年の夏の終わりごろ。
「田人」といういわきの奥座敷のような場所にあるカレー屋さん「チャンドメラ」の隣のギャラリー昨明(かる)であった。
女性らしい優しい作風となんともいえない絵柄に魅かれて「あっ、オードブルをこれに盛り付けたら楽しいだろうな」と思い大皿を数枚求めた。
野暮な話だが、その値段の手ごろさにビックリ。
こんな感じならもっと買えるなと思いあと数枚購入。
その後の個展もお邪魔するようにして今はQUEENの大皿も随分揃ってきた。
この器でお料理をお出ししたところ「あっ、これ・・もしかしたら箱崎りえさん?」と多くのお客様からお言葉を頂戴した。
彼女のファンの多さにまたビックリ。
女性ファンはもちろんだが男性ファンも多いのだ。
そういえば出かけた個展のときも随分赤いシールが貼ってあって貼っていない器から選んだのを思い出した。
やはり思ったより手ごろな価格は魅力だし、何といってもそのまま生活にすんなりとけこむし、それでいて普段よりちょっと夢があるというか・・・
まあその辺はQUEEN HiromiがBBSに書き込んだ通りだ。
さあ、もうあと数時間後は搬入の時間だ。

何よりQUEEN Hiromiが一番ソワソワしている。
本人曰く「QUEENでこれをやりたかった。もう嬉しくてワクワクしてる」そうだ
あれっ・・こんな感じのQUEEN Hiromiって・・。
そうか!八木さんのLIVEの前の日と同じだ。

 5月10日(火)
「高野正幹 イースト・クエスト・カルテット」素晴らしいライヴだった。
メンバー全員の力量もさることながら本当のジャズの楽しさを教えてもらえた夜だった。
ご予約が少なかったので心配していたのだが、
演奏が始まってからお客様もどんどん増えていい感じのライヴになってホッと一安心。
満杯だろうが少人数だろうが、いい演奏に変わりはないのだろうが、ミュージシャンの素晴らしい演奏でお客様を集めて頂いたような気がする。
豪華客船「飛鳥」のハウスバンドの実力を見たかっ!てな感じだろうか。
とてもいい夜だった。

さて、今夜はエディ藩さんがQUEENに突然いらっしゃる事になった。
夕べ(9日)六本木のBOLDでゴールデンカップスのライヴがあり終了後、「いわきに行こうかなぁ」ってな事になったらしい。
実は10日は店休日という事に告知していたのだが、こりゃぁてぇへんだ!と言う事で急遽営業にした次第。
またセッション!ムフフフフ・・・‥
いやいや、ゆっくり飲みましょう。
セッションしたい方、観たい方、聴きたい方、どうぞお待ちしております。

 5月9日(月)
連休も明けて今日から普段の日々に戻る。
夕べの「Movin’ On!」も満杯のお客様でいいライヴだった。
振り返ると、4/24あたりからちょっと小走りになり始め連休後半は全力疾走で乗り切ったような気がする。
5/4は毎年「四倉諏訪神社例大祭でのお神輿担ぎ」というハードな1日を過ごすのだが、今年は当日に大人数のご予約が入っていた為仕込みのため午前中だけ担いだのであった。
午後から海の中まで入って担ぐのだがその前に上がってしまったのでとても残念!

今夜は「高野正幹 イースト・クエスト・カルテット」というライヴだ。
連休明けでご予約のお客様は少ないが、落ち着いた素敵なスタンダードジャズの夜になる事だろう。

 5月2日(土)
5/1の「Acoustic Harp Madness」

ライヴは、程よく席が埋まりノリも良く、素晴らしかった。
ライヴ終了後の打上げもam3:00まで盛り上がってしまった。
3人ともお人柄がまたいいのである。

少し変なブツブツを・・
いつものように真剣にPAをやっていたら、八木さんのハモニカの音が身体にスーっと入ってきた。
気がついたら目を閉じて音に身をゆだねていた。
まるで海の中に潜っているような・・
きっと羊水の中にいる頃(もちろん覚えていないが・・)のような感覚?・・
八木さんのハープの「間」に、自分の波長がピッタリあったのか「凄いテクニック」とか「美しい音」とかではなく、もっと本能で感じるような世界。

八木さんもノブさんもそうだが「ファーストコール」とか「ミュージシャンズミュージシャン」と呼ばれる人はやっぱりそれだけの理由(ワケ)がある。

 4月30日(土)
黄金週間真っ只中。
明日 5/1 は待ちに待った「Acoustic Harp Madness」だ。
あの織田哲郎さんの言葉がまだ耳に残っている。
「八木あにぃ・・歌も歌ってください・・」
思わず自然に口からこぼれたのだと思う。
自分の曲に気持ちよく絡みつくハープの音色。
自分でちょっとでも演奏したり、生の楽器をバックに歌ったりした人は解ると思うが、
フレーズとフレーズの間に凄く気持ちいい「合いの手」の音が入ったりすると思わずノッテしまうものなのだ。
そんな気持ちいいハープ+あの渋い歌声。。
八木さん、、、カッチョイイ!!!
思わず僕も言ってしまっている。

若手No.1のKOTEZさんは、八木さんとは対照的なイケイケのハーピスト。
これもまたイイ!
対照的な二人がナントもいえない凄い音をつくりだす。
この二人を支えるのが照本 史さん。
メッチャいいピアニストだ。ラテンからソウル・・ブルース・・全部グルーブさせちゃうのだ。

この3人の織り成す音の世界にドップリと・・そしてスローでメローで・・・
とにかく素敵な夜を貴方に・・ってな感じです。

 4月27日(水)
夢・・現実・・。。。
凄い夜だった。
中西圭三さんの時に力強く、時に甘く・・切ない声に抱きしめられて、、
青柳誠さんの情感溢れる鍵盤ダンスに酔いしれて、、
そして斎藤ノブさんのカホンの熱いグルーブに包まれて、、、
言葉にすれば陳腐になってしまうのがもどかしい。

やはりライヴはその場に居て味わえるものなのだ。

 4月22日(金)
17日のオルガンの藤田貴光さんの日記に嬉しい事がかいてある。
http://yaplog.jp/prayorgan/

次回の藤田さんのライヴは八木のぶおさんとのセッションになるかもしれない。
それも楽しみだなぁ。

それにしても今週はずっと忙しく、、、
特に今夜はオープンと同時にお客様に恵まれて・・
最後までずっと動きっぱなしで、、現在AM3:30。
ありがたいことだ。
たぶんこのまま連休が明けるまで走りっぱなしのスケジュール。
気合を入れて!いくぜぇい!

 4月17日(日)
藤田貴光オルガンスーパートリオ、ライヴ終了!
R&B、ソウル、ファンク、そしてゴスペル。
オルガン、ベース、ドラム、3人のパワーとパフォーマンスが一体化したこのバンドがうねりだすグルーブ。
最後には全員踊りだし、そして大合唱。
藤田さんの鍵盤ダンス。K一郎さんのベースリードギター奏法(?)佐藤祐一さんの気持ちいいキレの良いリズム。
ああ・・我ながらうまく言葉に出来ないボキャ貧さに悲しい。
ありきたりだが・・最高のステージだった。
それにしてもオルガンの藤田さんが八木さんとも演っていたなんて!
なんか・・いいミュージシャンがQUEENで又繋がっていくことに嬉しくなってしまった。

そして今夜は自分にとっても特別のライヴだった。
本来なら教会で聴くはずのゴスペルがQUEENを包んでくれた。
俺達のために・・
あいつのために・・・


 4月14日(木)
例年より少し遅れて桜が咲き始めた。

1975,6年の頃の話。
街にはEaglesの『Hotel California』や因幡晃さんの『わかってください』が流れていた。
キャンディーズがまだ普通の女の子になる前、限りなく透明に近いブルーを読んで、とにかく福生に行ってみた頃・・・
俺は『Hotel California』の完コピ目指して毎晩一人で4時間はギターを弾いていた。

本八幡に住むあいつは、黙々と 誰との会話もなく貴金属の加工の仕事に明け暮れていた。
俺はコックの、あいつは実家の貴金属商を継ぐべく宝石の修行中の身。
あいつの 月に2,3回しかない休みは、昼間は 当時日本のシャンゼリゼと呼ばれホコ天だった表参道で、手作りの彫金ショップなどをひやかし、たまに手伝い、夜になると必ず 中野富士見町にある俺のアパートに泊まりに来た。
金もなければ女もいない幼馴染のお決まりの70年代、絵に描いたような4畳半フォーク。
やる事といえば酒を飲みながら俺のギターであいつが歌うことぐらい。

メチャクチャ歌の上手いあいつの伴奏をずっとつとめる俺。
「功ちゃんのギターは歌いやすいんだよなぁ」
明星の付録を一冊歌い終わる頃・・必ず「功ちゃん歌って」と言ってくる。
俺はメりージェーンを歌う。まるでスナック中野の閉店だ。
俺が歌い終わると、あいつは必ず「功ちゃんの歌はいいなぁ、俺はそんな風に歌えないんだよなぁ」と言う。
あいつにいつも誉められて俺は木に登っていた。

あいつの休日は、俺のアパートで歌いっぱなし、俺はギター弾きっぱなし。
俺もそれが楽しくて仕方なかった。

中学から洋楽ばかり聴いていた俺だったのに、こんなに日本の曲を知ったのはあいつのおかげだ。
ペニーレインもアビーロードの街もあいつに連れていってもらった。

1978年。
一足早くいわきに戻ったあいつに俺は「今一番気に入ってるんだ」と『TIME IN CHANGES』をテープにダビングしたのを渡した。
1979年に帰省した時には『WEEP IN THE RAIN』と『Y・O・K・O・H・A・M・A』も渡した。
あいつは「『同じ時代に』が最高だ!最高だ!」と連発した・・・。
その年、俺はいわきに戻り半年ほどフレンチのレストランで働き、そこが閉店したのをきっかけにQUEENを開業した。


夏限り消えてゆく 流れ雲にかげりを見た
  燃え尽きたおまえとの この愛の終わり見た
黄昏に背を向けて 傷跡を抱きしめる
  蒼ざめたその肌に ひとすじの影が射す
同じ時代に 同じ季節を 過ごしてはきたけど・・・・・・・

あいつの歌をもう一度聴きたい。
あいつの後ろでギターを弾きたい。
もう一度あいつに誉められたい。

もうすぐ桜も満開だ。

 4月8日(金)
いつもの忙しい金曜日。
こうして当たり前に忙しく過ごせる事に感謝。
でも・・もう頭がまわらない・・・。
明日に続く。。。



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